公立中学の男子の制服は、学ランが多いと思います。
真っ黒な生地に金のボタン。詰襟までぴっちり閉めると心なしか背筋も伸びて、ちょっと大人になったなあと感じます。
そんな学ランの季節になると、気になるのが『フケ』。
真っ黒な肩にぱらぱらと降りかかる白いフケは、思春期には余計に気になってしまうようです。
しっかり洗っているのにどうして?
『フケ』はどうして現れるのか。『フケ』の発生を抑える方法を調べてみました。
フケとは何か
フケとは、頭皮の新陳代謝によって剥がれ落ちる古い角質です。
皮脂や常在菌と混じって固まりになることもあります。
普段は目立たず洗髪等で流れ落ちるそうですが、思春期は特に新陳代謝が良く、どんどん新しい細胞に生まれ変わるので量が増える分目立ってしまうようですね。
新陳代謝が良いのは健康な証拠とも言えますが、他者から見ると不衛生で厄介な存在です。
頭皮の乾燥や栄養不足、整髪剤などによる刺激などでも痛んだ細胞が剥がれ落ちてしまうので、その場合は一概に健康とも言えないかもしれません。
フケの種類
フケには、皮脂が原因の脂性フケと乾燥が原因の乾性フケの2種類があります。
対策も変わってくるので、自分のフケがどちらのタイプなのか見極める必要があります。
◆脂性フケ
過剰に分泌された皮脂に古い角質や汚れが混ざり、べとべとしていたり、かさぶたのように固まっているフケ。
常在菌が過剰に活発化し、においや炎症を起こす場合もあります。
殺菌したり、しっかりと汚れを落とすことが大事ですね。
・皮脂でべとべとしている。
・かさぶたのように固まっている。
・白いが、黄色っぽい部分もある。
・かゆみがある。
◆乾性フケ
頭皮の乾燥で痛んだ角質が剥がれ落ち、ぱらぱらと粉雪のように落ちるフケ。
乾燥の原因は頭皮の栄養不足や整髪剤などによる刺激、睡眠不足等のストレスや血行不良などさまざまです。
洗いすぎるとより乾燥してしまうことも。
・さらさらとしている。
・頭皮が乾燥している。
・小さな白い粉状。
フケを抑える
思春期のフケを完全に消してしまうことは難しいかもしれません。
しかし、極力減らすことは可能です。
シャンプーやマッサージに気を使ったり、食事や睡眠時間の改善も対策になります。
◆脂性フケ
過剰に分泌された皮脂が原因なので、まずは汚れた皮脂を落とすことが大切です。
しかし、落としすぎてしまうと頭皮を守るためにさらに皮脂が分泌されます。
爪などで引っかくように洗うのも、頭皮に傷が付くため余計に皮脂が分泌される原因にもなります。
一日一回程度、刺激の少ないシャンプーでやさしく皮脂を落とし、椿油などで保湿をすると良いようです。
シャンプーやリンスは頭皮に残らないようしっかりと洗い流すことが大切です。
そして、しっかり乾かすことも。
湿ったまま放置していると、残った菌が増殖してしまいます。
また、殺菌作用のあるシャンプーを利用して、増殖してしまった菌を抑えることも有用です。
忘れがちなのが、枕カバーや帽子など、頭皮に付く可能性のあるものの汚れです。
定期的に洗ったりして清潔に保つとより効果的と思われます。
脂分を取り過ぎないことも、皮脂を押さえる方法ともなります。
◆乾性フケ
頭皮の乾燥が原因なので、頭皮の保湿が大切です。
シャンプーのしすぎは皮脂を落としすぎてしまうので、三日に一回程度にしても良いようです。
シャンプーは脂性フケと同様、刺激の少ないものでやさしく汚れを落とします。
椿油などで頭皮の保湿をして、しっかり乾かすことも大切です。
保湿をしたいなら乾かさないほうが良いのではと思いがちですが、頭皮の水分も引き連れて蒸発してしまうので逆に乾燥してしまいます。
ブラッシングやマッサージなども効果的です。
血行がよくなるので頭皮に栄養分が行き届き、乾燥を防ぎます。
コラーゲンなど、保湿効果のある食事も良いようです。
肩に付いたフケの対処法
根本的対策の前に、今、肩についてしまっているフケについても対処をしたいところです。
制服購入時に、大抵はおまけで付いてくる『エチケットブラシ』があります。
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これは制服に付いたほこりなどを払い取るアイテムです。
※エチケットブラシは、1959年に初めて開発した日本シールの登録商標で、他にリントブラシ、洋服ブラシの呼び名があります。
制服をなでるようにしてほこりを取りますが、使う方向があるので注意が必要です。
使ったら、ゴミ箱の上などで逆方向になでてブラシに付いたほこりを落とします。
折りたたんで胸ポケットに入れておけば、気になるときにささっと払えて便利です。
鏡が付いていたり、靴べらになっていたり、いろいろなタイプがあるのでお気に入りを見つけられるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。